30分と3ヶ月

10月15日の日記にも書いた日刊工業新聞さんのセキュリティの連載コラム、「こう作れ!情報セキュリティーシステム」について、自分の2本目の記事のゲラが送られてきた。ゲラは昨年9月頃に3本送っていた内容に基づいたものだが、それを見て少し慌ててしまった。というのも、1本目のシンクライアントの記事を脱稿してから、ずっと内容を見直したいと思っていたからだ。断られても仕方ないと思って、新たに自分が今書きたいと思っていた内容を書き下ろして、編集の方に「差し替えは可能ですか?」とメールしてみた。

文字数が少ない(880文字)こともあり、新規に書くのに要した時間は30分くらいだ。原稿は10月からずっと修正したいと思っていて、途中忘れたことはないし、書くための時間がなかったわけでもないが、ただ書けなかった。3ヶ月以上も。無理に書こうと思えば書けないことはなかっただろうけれども、あまりそういうことはしたくないと思っている。書き続けていなくても、時間をおくことによって自分の中で何かが醸成され、そして無理に書くよりも良いものになるのではないかと信じているところがある。

編集さんにメールを送ってからとても気持ちが良かった。そして、自分が本当にこの文章を書きたかったんだなと思った。