Adobe Updaterの呪いを解いた話

会社で使っているWindows端末にAdobe Acrobat Professional 8をインストールして使っている。いつからか覚えていないが、「オンラインでアップデートを確認」を実行するとエラーが起こるようになり大変困っていたが、対処法が掲載されていた。

不具合の内容について、上記リンク先には、「Adobe Creative Suite 3 および単体の CS3 アプリケーションや Acrobat 8 で自動アップデート(Adobe Updater)を実行すると、ダウンロードまたはインストールの処理中にフリーズやエラーが発生します。」とあるが、実際に経験した症状はもっと複雑だ(なので、Googleで検索してもこの情報にたどりつきにくいのではないかと思う)。

  • Acrobat Professionalのヘルプからアップデートを確認すると、インストールした覚えのないAdobe Updaterの画面が表示される。
  • 本来はそこにアップデートの対象が表示されるはずだが、空欄になっている。
  • 空欄なので選択しようがないため、Adobe Updaterを終了させようとすると、「次回再起動時に実行しますか?」のように質問してくる。
  • 「はい」を選択すると、次回Windowsを再起動したときにリストが空の状態のAdobe Updaterのダイアログが表示される。
  • 「いいえ」を選択すると、とりあえず何も起こらないが、次に更新を確認しようとしたときにAdobe Updaterの画面に再会する。

「気にしなければいいじゃないか」と思われるかもしれないが、この問題の本質は、更新を管理する仕組みに不整合が存在していることにある。不整合は影響の度合いによらず解消すべきものだ。冒頭書いたリンクに出会う前に以下を行った。

  • 手動でアップデートをダウンロードしてきて実行した(それにより不整合が解消されないか期待して)
  • コントロールパネルでAdobe Updaterをアンインストールしようとした(が一覧に表示されないのでできなかった)
  • エキスプローラでAdobe Updaterの関連と思われるフォルダを抹消しようとした(が、それにより新たな不整合が起こるかもしれないと考え実施しなかった)
  • Adobe Acrobat Professionalを一度アンインストールしてから、再度導入しようとした(が、ライセンスアクティべーションでトラブルが起こるといやなので実施しなかった)
  • 頭にきてWindows自体を再インストールしようとした(がその後行うことになることを考えるとあきらめた)
  • 他にも同じ問題で困っている人がないか調べてみた(がそれらしい情報を見つけられなかった)

リンクに書かれている対処は、大変詳細、複雑なもので、今回の不具合の根の深さを感じた。対処を行った結果、無事に「該当するアップデートがない場合にAdobe Updaterの画面が表示されない」ようにすることができて、とてもうれしい。