ヘッドフォンの故障

昨年の夏からATH-EC700 Tiというオーディオテクニカのヘッドフォンを使用している。このヘッドフォンは、回転するワイヤで耳に固定するようになっていて、耳の中に「押し込む」のではなくて、「上下にはさみ」固定して使用する。

コードが絡まりやすく、扱いにくいのが難点だが、とてもよく耳に固定でき、またヘッドフォンのユニット自体もとてもしっかりした音を聴かせる。欲を言えば、音の解像度がもっと高いほうが良いのだけれど、自分としては十分気にいっている。このヘッドフォンの前にAKGなどいくつかの製品を試してみたが、この製品を使い始めてから他は使わなくなった。

ある日、気がつくと左のチャンネルの音が出てないことに気がついた。ジャックはちゃんと挿入されていて、「もしや」と思い、ケーブルを触っていると音が出てきた。ケーブルの接触不良で、箇所はジャックの内部のようだ。プラスチックで整形されているので、どうしようもない。仕方なく、以前使っていたものを取り出してみたが、耳がATH-EC700 Tiの音を覚えているから、どうにも言えない不満が残る。聴こえていた音が聴こえてこない。音楽の味わいが損なわれている。新しいものを買うことにした。

同じ製品を買うのも芸がないので、今度は「音の解像度」が高いという評判の製品を選んでみることにした。まっさきに思い浮かんだのは、ソニーの傑作と評価の高いMDR-EX90SLMDR-EX90SLは現在も入手可能だが、今はMDR-EX500が後継にあたり、そちらも評判が良いし、価格がとても安い(ATH-EC700は今も12,000円以上だが、7,000円程度で購入できる)。そこで、amazonで注文を入れた。

ATH-EC700 Tiもamazonで購入したもので、どれくらい使ったのか確認するとまだ半年程度だった。ユニットはまだまだ大丈夫のにもったいないと思い、オーディオテクニカのwebサイトを調べていたら、なんとちゃんと修理をしていることがわかった。

「ケーブルの交換」であれば4,000円だ。単価が高くない製品について、こうした対応をしていることに驚き、感動した。このように製品やユーザを大切にする会社がちゃんと評価され、成長すれば良いと思う。