Windows VISTAのゲジゲジ

めでたく160GBのSATAに収まった我がWindows VISTA UltimateのOSだが、もともとはBitLockerでCドライブを暗号化していたのが、リカバリした状態ではBitLockerが無効になっていることに気がついた。Complete Backupをする際に、「ドライブ自体は暗号化されていてもバックアップは暗号化されていないから、バックアップの保管には気をつけて」というメッセージがあったなと思いつつ、何気なくControl PanelからBitLockerを開き、ドライブの暗号化を開始した。一度BitLockerを導入しているので、ドライブ構成などの準備はできており、ドライブの暗号化が終われば、すぐに使える「はず」だった。

何が起こったかというと、要するに暗号化終了後、再起動してもVista君が起動しなくなってしまった。ドライブにアクセスできません的なメッセージが表示される。情報漏洩防止としては悪くないのだが、このままだと使えないので、「コンピュータの修復」を実行してみた。「コンピュータの修復」では、アクティブパーティションの設定などのPC起動時の簡易な問題を解決してくれるのだが、今回はさんざん時間をかけた挙げ句「どうにも意味がわかりません。マイクロソフトに情報を送りますか?」とギブアップしてきた。「情報送ってどないすんねん」と思いながら、再度Complete Backupのリカバリをやりなおした。

Vista君とはそれほど長くつきあっていないが、起動する際には、まずカーソルがスクリーンの左上に飛びブリンクして、それから画面中央少し下に長方形の枠とその下にMicrosoft Corporationというメッセージが表示される。ちゃんと起動するときには、その長方形の中を緑色の趣味が悪いストライプが左から右に流れるのだが、起動しないときは、その長方形の枠とMicrosoft Corporationというメッセージが表示されるだけだ(ほうっておくとずっと表示される)。なので、今回のように調子が悪いときや、起動しないときには、その枠の中に趣味の悪いストライプが現れるのを祈るようにして待つことになる。大変不毛なVista君の復元作業を行いながら、このストライプに名前はあるのだろうかと思った。名前はあるかもしれないし、ないかもしれないが、自分としてはこれを「Vistaゲジゲジ」と名付けることにした。

ゲジゲジ君が左から右に流れている限りにおいては、Vista君は死ぬほど困ることにはならない。ゲジゲジ君がきてくれないときは、ちょっとやっかいだ。そして僕が使っているThinkPad X61ではゲジゲジ君は結構頻繁に行方不明になる。僕は、密かに世間では嫌われているVista君を気にいっているのだが、ゲジゲジ君がよくいなくなるのはなんとかして欲しい。