Dragosからのメール

PacSec2007で知り合ったDragosは不思議な男だ。あまりメールを読まないのは、業界ではそう珍しくないかもしれないが、「メーリングリストが嫌い」で宛先をずらずらと並べる。イベントごとに知り合った人間を追加するので、どんどん長くなる。今日届いたメールは431人*1に送られていた。

送られてきたメールのサブジェクトは、"the 3762 words you shouldn't use in on-line ads"ということで、いわゆる「不適切」な用語が本文に羅列されている。数えていないけれど、きっと3762個あるのだろう。彼は、「こいつを使えばエッチな表現の自動生成アルゴリズムを作れないかな?」と書いている。きてれつ大百科な発想だ。

彼の431人に送られたメールは、"Any guesses on how many mail filtering are gonnna throw a shit-fit over this message?"(この自分のメールはどれくらいメールフィルタにひっかかるかな?)でしめくくっている。そう、このメールを受け取ったときに一番気になったのは、「どうしてうちの会社のメールサーバに導入されている○○○なフィルタは、不適切な言葉が3000個以上並んでいるこの○○○なメッセージをフィルタしなかったのだろう?」ということだった。もしかしたら、あまりに不適切な言葉が入っているが故に誤動作しているのだろうか?

このメッセージには、一日が過ぎても返事が送られていないが、もしかしたら自分以外はフィルタされているかもしれないし、あるいは単に431人宛のリプライを書きたくないからかもしれない。そして、おそらくDragosはそんなことは気にしていないのだ。

*1:これは自分で数えたわけではなくMacのMail.appが数えてくれたものだ。さりげなく気がきいている。