ThinkIT新連載

ThinkITに最初のTOMOYO Linuxの連載を掲載いただけることになったのは、今から二年前のちょうど今頃のことだ。そして、今日2度目の連載の最初の原稿を送った。メインライン化後最初の執筆記事となる。


今回の連載は新しいことが2つある。ひとつは、自分がメインで書かないで、サポートにまわったこと。現在、半田さんと一緒に活動を助けてくれている沼口君に書いてもらったものを助言する形で進めた。もうひとつは、「中の人」だけで執筆せずにTOMOYOの開発協力者の方々との共作にしたこと。TOMOYO Linuxの開発協力者であるtomoyo-devの購読者の方に呼びかけたところ、Ubuntu, Debian, Gentoo, 組込みLinuxについて書いていただける方が見つかり第2回から最後の第5回に続く。この企画は以前からやりたいと思っていたが、なかなか受けていただけるところがなく、今回実現したことがとてもうれしい。読者と「執筆者」の間の距離はそれほど離れていないけれど、読者が「執筆者」になるためにはきっかけが必要だ。だから、今回が初めての執筆となる方がいるのは特にうれしい。


メインラインに入ってから、メンテナや有識者との交流が加速しており、今LTP (Linux Test Program)にTOMOYOのテストスクリプトを追加する話も進行している。よちよち歩きを始めたばかりのメインライン版TOMOYO Linuxで、Linuxカーネルの勉強をする人が多ければ良いのにと思う。TOMOYO Linuxがきっかけになり、記事の執筆や講演をする人が増えたら良いと思う。