夏休みの宿題

自分で作った夏休みの宿題を終えた。受け取ったレポートは全部で52枚。レポートを書いた学生は確実に自分が何を書いたかを覚えていないだろうから、その返答だけでは意味をなさない。ということで、結局レポートの原紙に直接返答を手書きした。書くべき内容はすぐに思いついて、頭の中で文章になるのだけれど、それをボールペンで手書きするのはとても時間がかかり、疲れる。なんだかんだ一週間弱かかってしまって、「本当に夏休みの宿題みたいだ」と自分に苦笑い。

書いたものを読むと、それを書いた人のことがよく見える。講義の内容をどれくらい聞いていたか、文章を書く力や資質すら垣間見られる。講義の終了後は予想どおり学生からの質問はなかったし、目に見える反響もなかったけれど(寝ている学生は何人かいた)、レポートを読むと、思っていたよりはちゃんと話を聞いてくれた学生は多かった。またOSSのイベントと違い、「つまらない」とか「(講師が)やる気ない」とかいうのがなかったのは、なんだか意外だった*1

回答(コメント)を書くにあたっては、できるだけ学生のためになるように、また学生を対等に扱うようにと心がけたけれども、あからさまに話を聞いていなかったことがわかるものについては致し方なく、当たり障りのないことを書くしかない。また、「感想といってもこんな話に感想もくそもあるかよ。でも単位とらないといけないから、しゃーねー、なんて適当に埋めておくか」的なレポート*2については、そうしたものを書くのと同じくらいに意味のない作業だと思いながらも、それにふさわしいものを「何か書いた」。特に素晴らしい話をしたとは言わないし、思わないが、同じ時間、同じ講師の話を聞いても、違いがでるのだ。

最後に、講義を調整していただM先生にお礼の手紙を書いて投函した。手紙には、「多分ないとは思いますが、コメントの内容について質問や意見などがあれば、連絡先を教えていただいてかまいません」と書いた。ということで2009年の僕の夏休みの宿題は完了した。

*1:仕事柄、結構そういうのに慣れている(泣)。

*2:見れば一目瞭然だ