取材対応で海外TVドラマについて語る

会社の広報部経由で、メインライン化について某新聞社さんの取材を受けた。記事はいわゆるコラムに近いもので、文字数も非常に限られている。頼まれたわけではないが、過去記事を見ながらメモを作り提出しておいた。このメモは、(自分は取材を受ける側なのだが)取材をする立場になったつもりで作成した一種バーチャルな記事になっている。

記者の方は事前にこの余計なお世話的なメモに目を通していただいていたようで、取材は記事の枠(文字数)からは考えられないというか無駄に深いものになった。記事の枠は本当に小さいから、SELinuxTOMOYO Linuxの違いや、学習機能の詳細、あるいは取り組みの経緯などお話しても、記事になりようはないのだが、聞いてもらうとついついうれしくて説明を続けた。

メインの説明は1時間半くらいで終わっただけれど、記者の方が「最後に」というような感じで、取材メモに書いた海外テレビドラマについて話をふってきた。これは、サンプルでいただいた記事の末尾に本題と関係ない趣味の話が載っていたのを見て、記事をまとめやすくしようと思って(ちょっと冗談っぽく)追加したものだ。言ってみれば、記事とは直接関係しないどうでも良い内容なのだが、そこから取材が加熱してしまった。というのも記者の方は、自宅でCSを契約してかなり海外ドラマに入れ込んでいる方だったのだ・・・。記者の方と自分が、好きなシリーズについて熱く語り合ったのだが、同席してくれた広報部のS氏はほとんどドラマを見ておらずただただ呆然としていた。話題は海外テレビドラマの他にもマイケル・ジャクソンにも飛んでしまった。「飛んでしまった」というか、これも自分がメモに「6月に急逝したマイケル・ジャクソンのファン」とか書いた*1わけだが、マイケルに話をふられて黙っているわけにはいかない。HIStoryのアルバムや奇跡のようなマイケルのライブが収録されたDVDなどについて、話が続いた。広報部のS氏は海外テレビドラマを見ていないばかりか、マイケル・ジャクソンの音楽を聴いたこともないようで、ただただ横で呆然としていた。

ということで、無駄に詳しい話を1時間半、それとほぼ同じくらい海外テレビドラマとマイケル・ジャクソンの話をして、取材は3時間弱にも及んだが、振り返ってみると多分記事としては、送っておいたメモが中心となるとしか思えない(取材時に行った説明はあまりに詳しくて記事にはならないし、海外テレビドラマやマイケルの話は記事の種類を芸能コラムに変更しない限りは載りようがない)。

記者の方がお帰りになった後で、技術的な参考情報をメールしたがその際に海外テレビドラマやマイケルに関する情報もメールしたところ、「マイケルは、早速帰りにでもCDショップでチェックしてみます」と大変力強いお返事をいただいた。広報部のSさんには、その部分を除いて「こんなメールをいただきました」と転送したのは言うまでもない。

*1:取材メモにそんなことを書くのはやはり健全な大人ではない。