3年ぶりに

朝から中野サンプラザに行って、CELinux Forum Japan Technical Jamboree 31に参加した。今回は、「TOMOYO Linuxのご紹介」と題して、半田さんが講演を行った。

午前中の参加者自己紹介で、「いろいろなところで記事にもなっているが、TOMOYOのメインライン化について、最初のきっかけとなったのが、3年前のJamboreeで行った発表だった。この同じ部屋で、メインラインという言葉も何も知らない自分が、TOMOYO Linuxの紹介を行った。今日は、開発者である半田さんが自らTOMOYO Linuxの最新の状況について説明します」と話した。

3年前のJamboreeで初めて、メインライン化という言葉とその意義、必要性を知らされ、Embedded Linux Conference 2007への応募を勧められた。それから2ヶ月後にあのYLUGが行われた。2つのイベントへの参加が続き、その様子を報告したことにより、プロジェクトは当初想定していなかったゴールに向かうことになる。組込みベンダーが参加するCELFと、YLUGカーネル読書会はその目的も参加者の層も大きく異なる。そのどちらかだけでは、メインライン化に向かうという判断にはならず、プロジェクトもローカルなまま自然に消滅していたことだろう。あらためて不思議な因縁を感じざるを得ない。

TOMOYOについては、今まで国内および海外で覚えきれないほどいろいろ発表をしてきたが、3年前のJamboreeまでは、常に自分が一人で話をして、デモを行っていた。それを最初に変えたのは、あのYLUGになるが、半田さんが全く一人で話をしたのは、実はこのJamboreeが初めてとなる。プロジェクトを始めてからやりたかったことのひとつが今日実現した。