3月12日にビクターのビデオHR-VX100の修理を出していたビクターSCから修理が完了したという連絡をもらったので、土曜日の朝早速取りに行った。修理金額が9,765円というのを聞いて、「あれ?」と思った。技術料だけで8,000円程度かかるはずなのに安すぎる。さらに明細を見ると処置内容に「走行メカ部品。メカ調整しました」とあって、依頼時に消耗品を交換してくださいと言ったのになぁと思ってがっかりしていたが、そうではなかった。

本体を見るとエアパッキンで梱包されているが、その横に取り出せなかったビデオテープと、もうひとつ見慣れない大きな包みがある。代金を支払いお礼を言ってSCを出て、車に乗ってその包みを開くと驚いた。モーター2個とゴムベルト2本、歯車・・・、今まで色々な機器を修理したことがあるが、これほどの部品を交換されたことはない。また、これだけのパーツを交換していて、部品代が1,900円しかかかっていない。安すぎる。正規の消耗品パックはゴムベルトが中心でそれだけでも500円以上はかかるはずだ。

「98年製の古い機種を長く使っているので(過去一度修理している)、修理の担当の人がサービスしてくれたのかな?」とか、「この機種の部品がもう残り少なかったので、おまけしてくれたのかな?」とか、「修理の人が間違えてしまって、パーツを交換しないと直せなくなったので、これしか請求されていないのかな?」とか、色々妄想にふけってしまった。

交換されたパーツを見ていると、素人ながらしっかりしたものだと思った。ビデオの本体も最近のものに比べると面積も広いし、重量は多分倍以上重い。これからまた大切に使っていきたいと思った。修理依頼をしたのは横浜SCだが、実際の修理をしてくれたのは、川崎SCで担当の方は春木さんという名前があった。どんな人で、どんな状況でこのように部品交換してくれたのか確かめることはできないが、とても感謝している。これからも大切に長く使いたい。

午後は、SONYサービスの人がテレビの修理にきてくれた。赤くなっている画面を見せると、「これはブラウン管ですね・・・」と言われた。とりあえず中を開いてみたが、ほこりが1cm弱くらい「積もっている」感じで、基盤がみえないほどだ。掃除機でほこりを吸って、ブラウン管の端についている20cm四方くらいの基盤をチェックする。この基盤が、色の調整を行うそうだが、外見も電圧も正常で、「ここがおかしいと色が変になるのですが、こうなるとやっぱりブラウン管の寿命かな・・・」と言われた。「とりあえずできる事をやってみます」と言われて、調整をしてもらった。その調整はブラウン管の電圧?を上げるというもので、「軽い問題ならこれで直る」らしいが、気持ち程度しか改善しない。いよいよ「これはブラウン管の寿命ですね」と宣告された。さすがSONYサービスだけあって、VAIOノートを持ってきていて、その場で部品の在庫を調べる。ブラウン管は在庫があり、3万8千円程度、工賃が1万で、ブラウン管を交換すると5万円弱かかるらしい。僕は修理が好きだが、さすがにこれは踏み切れない。ブラウン管が新しくなっても、多分今度は他の基盤や接点がおかしくなるだろうから、それならまだブラウン管TVを買い換えたほうが良い。ちなみにスタンバイの5回点滅は、ホワイトバランス異常の自己診断結果だそうだ。

修理ができなかったので、出張費用だけ2,310円をお支払いした。色々お話したが、やはり液晶よりもブラウン管がきれいだし、特にハイビジョンのシリーズは「画が全然違う」とのことだ。「色がおかしくなるのは、赤が強くなっているのではなく、他の色が弱くなっています。もっと進むと今度は画が出なくなります。これだけ症状が出ていると、多分あと2,3ヶ月くらい」だそうだ。

毎週土曜日の夜20時からオンエアされていた元春のradiofishが今夜で最後の放送となった。「土曜の夜はradiofish」という元春の声が聴けなくなるのは、やっぱり寂しい。元春が選んだ最後の選曲は「イノセント」だった。

Farewell Radiofish

Linux Conferenceの書きかけの原稿をまた全面的に書き直し始めた。これで何度目だろう。「書ける状態と気持ちと時間」を作るのはこれほど辛かったろうか?と疑問がよぎる。だけど苦しさの中に、自分のやりたい何かを感じる。それはとても幸せなこと。今日借りてきたポルノの「雲をも掴む民」と「foo?」をかけながら頭の中のばらばらなピースを組み合わせる。今、「ヴォイス」がかかっている。