会社を3日空けるというのは(毎日きちんと仕事をしている人にとっては)大変なことである。北海道行きにあたっては、事前にそれだけの準備をしていたが、休み明けに初めて会社に出るのは僕にとってもそれなりに緊張する出来事だ。

ところが、世の中は既に連休の序曲が始まっているようで、なんとなく緊張感がない。うれしいような、がっかりしたような、そんな気分だ。

休みをとり北海道にいた間もメールは毎日チェックしていたので、未読はほとんどない。改めて職場でメールを読み直し、課題を確認し、ひとつひとつ処理していった。

横浜に戻ってからも、時々解体された家の2階の屋根裏にあったお札のことを思い出す。そこには竣工の日付と大工さん達の名前があった。解体されるまでは誰にも見られない、見られることのないお札であっても、そこに名前を書くときには、やはり「自分の仕事」という気持ちが込められていたのではないかと思う。僕のやっている仕事は、全く分野も内容も違うけれども、常に自分らしく、妥協のない仕事をしたいと思っている。例えそれが未熟で不十分な内容であったとしても。