失って初めてわかること

以前ここに書いたけれど僕は会社の携帯をSONYSO505iSからFOMAD901iに機種変更した。505iSはとても良くなじんでいたのだけれども、SO506iCは丸くなった形と色が気にいらなくて、どうせ機種変更するならFOMAにしようと思いD901iを選んだ。選んだ際の観点は、

  • 本体を開かなくても着信等の情報を確認でき、また操作できること。
  • 機能について、できるだけSO505iSに近いこと。
  • 電池が長く持続すること。

だった。何を選んでも後悔するような気はしたのだけれども、何かひとつでも良い点があれば我慢できると思い、それが電池の持続時間だった。D901iはカタログ上600時間とMOVA, FOMAの中でもっとも待ち受け時間が長い。

携帯電話というデバイスの目的を考えると、通話音質が良くて、電池が長く持続すれば良い。だけど、実際にD901iを1ヶ月以上使用してみて、その考えは間違っていたと思っている。D901iで行うほぼあらゆる操作は僕の気をめいらせる。マニュアルを読み、少しでも抵抗、違和感のない設定にしてみたけれども、道具として使う喜びとはほど遠い。音が悪くても、電池のもちが悪くても、カメラが100万画素でも(D901iオートフォーカス対応で、200万画素だが、使い勝手が悪いので写真自体ほとんど撮っていない)、「僕にとって」重要なのは、操作メニューであり使い勝手だった。そして、SO505iSは自分にあった携帯電話だった。自分で得たいものがわからないと、正しい選択ができない。自分で得たいものなら、自分でわかりそうな気がするけれど、時にはそれが難しい。間違った選択をして、初めてわかることもある。今回のように。

FOMAを使い始めたけれども、「テレビ電話」は一度もしたことがない。それ以前にFOMA同士で会話もしたことがない。固定電話と通話したときには勿論明瞭には聞こえるのだけれども、「音質が良いね」と言われたことはない。だけどMOVAを使っているHは「全然違う」といたく感激していた。なんだか損をしているような変な気分だ。僕はFOMACDMAもあまり音が好きではない。どこか人工的に造られた感じがするから。PHSが欲しくなってくる。

日曜日夜の定番のテレビ番組、「ウルルン」と「情熱大陸」がないため、なんだか日曜日ではないみたいな妙な気分だ。資料を書いて午前2時過ぎに就寝。