カセットテープ

普段なら毎日自宅でもVPNで会社につないでメールをチェックしたり作業するのだけれども、これだけ長い時間を空けるとどのような状態になっているかわかっているので、精神の健康のために会社に行くまではメールを読まないことにした。

早く帰った時間で何をしようかと考えて、THUMPχをカセットテープにダビングしようと思った。SONY Walkman Professional D6Cを引っ張り出して、CDプレイヤーに接続し、適当な長さのカセットテープを発掘してセットする。録音レベルを合わせて、テープの残りの長さを気にしてはらはらしながら見守る。残りが少なくなったらCDの再生を停止し、カセットテープの片面がなくなるのを待ってリバースし、録音を開始し、リーダーテープが終わったころにCDを再開する。全曲の録音が終わってもかなりテープが残っているので、お気に入りの曲を最後にもう一度追加する。CDの再生が終わってもテープが最後まで録音されるのを待っている。すごい手間だし、録音は「等速」だからカセットテープの長さ以上の時間がかかる。録音したテープを再生用のDD-9で確認する。DD-9には以前人からもらったマタイ受難曲*1エアチェックしたものが入っていた。最後にカセットを使ったのはいつだったろう。

カセットの音はワウフラッターやヒスノイズがあるし、僕が使っている装置では高域は15,000Hz程度しか出ない。だけど、中低域の音のエネルギーは到底MDとは比較にならない。僕はカセットテープとwalkmanを愛している。SONYがずっとD6CやDD-9を製造していたら、Nikonが今もF3を製造していたら素敵なのに。

*1:大好きな録音だが今の気分には合っていない。