「名前が長すぎてゴミ箱に入りません」あるいは「Windows上のどうしても消せないフォルダ」について

利用しているWindows XPの端末に非常に深い階層を持つフォルダを作ってしまったところ、それが削除できなくなってしまった。エクスプローラからは表示すらできないので、DOS窓cygwin環境をたどるがやはり途中でたどれなくなる。cygwinのrm -rfやDOS窓のDEL /Fも効かない*1。SUBSTを行って少しでもパスを短縮しようとしたらWindows自体がおかしくなる・・・。webで検索してみていくつかの危険そうな特殊ファイル削除ツールを試してみた。

Spybot

2chに「どうしても消せない時は」と紹介されていたので、探してインストールしてみた。ページもツール自体もいかにもやばそうな雰囲気に満ちている。なにしろ最初起動するといきなりレジストリのバックアップを作らされるくらいやばい。そのやばいツールのさらに「アドバンストモード」なる強力そうなモードを選択すると、「ここから先に進んだら戻れないぜ」的な削除ツールがあるが、「フォルダを指定できない」ことが判明してがっかり。

Unlocker

インストールしてみたが削除に失敗する。どうやらプロセスにより保護されたフォルダ等を削除するのが専門のようだ。失敗すると「再起動して試してみる?」と尋ねてくるが今回のように馬鹿みたいに長いパスについては無力だ。

Reboot File Deleter

これは国産で平和そうなツールだが、説明とReadme.txtを読んだところで今回の問題には使えなさそうとわかったので、インストールせず。

NTFSになってファイルやフォルダを消せない場合がある」とか「パスの名前が長すぎるとやばい」とか書いたサイトは多数見つかったが、解決方法まで書いているところはなかなかない。色々と検索しまくって、最終的にはDOS窓で使うRMDIR /S /Qにて解決した。こいつは何も言わずに強力に「それまでどうやっても消せなかったし、内容すらも見られなかった」フォルダを消してくれた。消せないフォルダが多段の場合は一度に処理できないようだが、DOS窓を開き、DOS窓で表示が可能なフォルダの最下層化に降りてからそこにある対象を指定して削除し、終了後一つ上の階層に上がるというのを繰り返すことで最終的には問題フォルダを一掃できた。よりポピュラーなDEL(ERASE)のほうがオプションも豊富だが、実際にはRMDIRのほうが強力だ。これなら過去遭遇した消せないフォルダの王者、RRUbackupsのフォルダも消せるかもしれないと思った*2

*1:cygwinだと雰囲気的にWindowsの世界で消せないものが消せそうな気がするが、経験的にそれは気のせいだと思う。cygwinのコマンドで消せるくらいのものならDOS窓で消せる。

*2:そう思っただけで、実際には以前の日記で書いた手順以外では消せないと思う。