long way home

午後10時過ぎに東京駅に着いた。今日は少し早く帰れるかなと思ったら、改札の上の電光掲示板に「地震の影響により東海道線京浜東北線が停止中」と表示されていて、構内にアナウンスもはいっている。午後8時36分の(時刻を覚えてしまった)震度3程度の地震がまだ影響しているなんて、と思ったけれど、とりあえず改札を通りアナウンス通りに品川で京急に乗り換えることにした。これが最初の間違い。

品川までは問題なく行けたが、京急の構内が改札の外まで人で溢れている。改札はオープンにされていて何重にも列ができていた。仕方ないので並んで改札を入り、横浜方面の先頭のほうに時間をかけて進んだ。これが2つめの間違い。

電車が来たけれど、短い車両で並んでいたところに停まらない。勿論ホームの中は移動できる状況ではないから、長い車両がくるまで待って、京急蒲田経由羽田空港駅行きの各駅停車に乗った。これが3つめの間違いだということは電車に乗っている途中に気がついた。

京急蒲田では無事下車できたが、ホームが3つ(奇数)あって、1番ホームに並んでいたら、人が2番ホームのほうに行くので移動すると特急が停車していたが乗れない・・・。ホームでは「次の快速特急は1番ホームから」というが、もうその時点では1番ホームには戻れないし、戻ったとしても乗れないので、仕方なく2番ホームにとどまり電車を待つ。今度はあまり先のほうに行かなかったのだけれど、他の電車を待っている人たちの気力に押されて乗れない。何本かの電車をむなしく見送りやっと各駅停車の電車に乗ることができた。JRとは異なり横浜まで多くの駅に停まり、他の電車に抜かれるのを待つ。横浜駅に着いたときには日付が変わっていた。

後からどうすれば良かったか考えた。ひとつには品川まで行かず日本橋から京急に乗ればかなり平和に帰宅できたはずだ。また、品川まで行ったとしても一度逆方向の電車に乗り、そこから横浜方面の電車に乗ればあと1時間は早く帰れただろう(これは気が付いていたけれど、卑怯な手段のような気がして実行しなかった)。また、品川を通り越して渋谷まで行って田園都市線に乗るという方法もあった。さらには、京急蒲田で降りずに羽田空港まで行ってしまって、そこからリムジンバスという技もあったかもしれない。とにかく「行けるところまで行こう」として京急蒲田に行ってしまったのは失敗だった。

数年前、東京に雪が降り電車が遅れたことがある。そのとき僕はJRで京急蒲田まで行き、そこから電車に乗れなくて、人が少なくなるまでホームで待った。そのきから、僕はもし総理大臣になったから蒲田止まりの電車を廃止しようと思っている。