情熱大陸

今日は"絵描き"の下田昌克さん。名前は知らなかったが、色鉛筆を使った独特の作品は見覚えがあった。

番組中、2度ほど空中カメラが使われていた。ひとつめは、自転車に乗っているところをパンして、国会議事堂がフレームに入ってくる、ふたつめはビルの屋上で製作に集中しているところをアップからパンする。おそらくは、内田さんが「空が好き」だからこのような演出を入れたのだと思うけれど、大変凝った趣向だ。

下田さんの描くタッチはどこかで見たことがあると思ったら、多様な線を使うという手法は漫☆画太郎画伯に似ている(笑)と気が付いた。ただ、下田さんの描く線は、その中に繰り返し「本質」をえぐり出す線がある。ナレーションでは、下田さんには「色素」が見える瞬間がある、と言っていた。すさまじい勢いで描く線は、確実に被写体を追いつめ、紙の上に捉える。描く様は、まるで狩りのようだ。それに対して画太郎先生の描く線は均等であり、輪郭だ。ただ、僕は画太郎さんの作品も好きだ。不愉快を通り越して、感銘を与えるものがある(笑)。特に「珍入社員 金太郎」を見てから、僕の中では画太郎先生は尊敬の対象となっている。もしかしたら「インスパイア」されているかもしれない。