適正露出

「適正露出」とは写真の世界でよく使われる言葉だ。露出は、シャッタースピード(露光時間)と絞りの組み合わせで決定される。昔は、ポートレートを撮る人であれば被写界深度(ピントの合っている範囲)を意識して絞りを優先して、動きのある被写体の場合はシャッタースピードができるだけ高くなるようにということで人間が決めていたのだけれど、最近のカメラは逆光のような例外的なシーンを含めて過去の膨大な撮影データから自動的に決めてくれるからカメラまかせのプログラムにしていれば失敗しない。マニアでなければあまり意識することはなくなった。僕が使っているデジタルカメラFinepix F11では銀塩カメラにおけるフィルムの感度に相当する値まで、3番目のパラメータとして自動で調整してくれる。便利といえば便利だけれど、ずいぶんとつまらなくなったと思う。

オープンソース関連の仕事をするようになってから、オープンソースなので公開できる情報は公開しようと思ってwebページを作成した。2004年2月14日から2006年6月27日までのアクセスカウンタは、11222になっている(このページはぷららに置いて、カウンタもぷららが用意してくれたもので、同じIPアドレスからの同一日のアクセスはカウンタをアップしないようになっている)。このページは、僕が書いた論文を読んで、あるいは講演を聞いて、内容に興味を持った人が最小限の労力で関連する情報を得られるように設計されている。また、ページを書いてる自分がどんな人かわかるようにしている。おそらく、あるいは確実にこのページのもっとも熱心な読者は書いている自分自身だ。このページを開いてカウンタを確認するのは日課になっている。記録はとっていないが、平均すると毎日6から12程度のアクセスがある。つまり自分以外では5から11人程度の人が読みに来ているということだ(もっともその過半数はロボットだろうけれど)。僕はそれがコンテンツの内容および書いている自分から判断して適正なアクセス量だと思っている。有名なサイトにURLが掲載されたりして、まれに二桁のアクセスがあったりすると大変驚く。

はてなの日記有料オプションをつけていないので、どんな人に読んでもらっているのかわからないけれど、最近何となくアクセスが増えた。自分で置いた入り口(リンク)は全部消したから、検索エンジンからくる人と、ブックマークしてくれている人と、RSSリーダーやロボットが「読んで」くれているのだと思うけれど、なんだか不思議な気がする。うろ覚えだけれど、以前ドラマにもなった鬼嫁日記のブログは一日で5万アクセスあるということを聞いたことがある。僕は自分の書いたページのアクセスが多ければ多いほど良いとは思わない。誰かのために、読者を意識して書いているものではないけれど、そんな自分でも読んでくれている人があるということはやはりうれしいことだ。自分らしく、長く続けていきたいと思っている。

ということで、今日も読んでくれてありがとう。