資料を作り始める

ついに自分の(TOMOYO Linux)のBoFの資料を作り始めた。実は初日が始まりキーノートや他のセッションの話を聞いているうちに、突然「自分が3日目に発表することになっているのに何も資料を用意していない」事実に愕然となり、不安になってしまった。いくら忙しかったからと言っても、天下のOLSに初登場するのに手ぶらでオタワにくるとは、全く我ながら良い根性をしている。もっとも、いくらなんでも全く何も準備をしていなかったわけではない。少なくとも、「やらなくてはいけない」的な意識は何ヶ月も前から抱えていた。でも、どうしても自分は「やる気がしないとやりたくない」タイプだし、何よりも何をどうアプローチするのか、BoFで何を(どのような状態を)目指すのかが見えていないと作業できないというのが理由だ。(物理的には、6月にはいってから予定外のThinkITの連載を引き受けたり、LKMLへのポスティングで時間をとられたりというのは勿論あったわけだが)

ストーリーは昨日、全日空に乗っている間に考えていた。機内の映画で「バブルへゴー」と「それでも僕はやっていない」と「どろろ」の3本の映画を見たが、機内にいる間ずっと発表内容の構成案を考え続けていた。経験的に「どうしても考えなければいけない」と煮詰まるよりも、課題意識を頭に置いたまま、バックグラウンドでプランを検討する状態のほうが、こうした作業には向いているのだ。断片的なアイデアが浮かぶとそれが消えないように成田空港で買った小さな手帳に書き留めるということをしていた。そのメモを見ながら、PowerPointアウトラインプロセッサーとして発表資料のコンセプト整理を始めた。

NTTデータ先端技術からEMCに移籍した奥山さん、うさぎの吉藤さんに会った。吉藤さんは、Debianで会場の無線LAN(WPA)につなげられず難儀している。吉藤さんといろいろ話をしながら、熊猫さんの様子がおかしなことに気がついた。どうも熊猫先生は、緊張?しているようだ。僕には全く気をつかわない(笑)熊猫先生が、やりにくそうにしているのを見ているとなんだかおかしい。急激に気持ちがあせってきたので、話を聞かないで資料作りに専念した。せっかくOLSにいるのに一人で内職をしているのはとてももったいないが、発表をしにきていて自分は責任者(プロジェクトマネージャ)だから仕方がない。