Linux Foudation Japanのイベントですべる

今日は朝からLinux Foundation Japan主催のセミナーに参加した。昨夜のYLUGにも参加したが、Jonathan CorbetのKernel Reportが日本にいながらにして聞けるのだから無理もしたくなるというものだ。

自分は、普段はあまり質問をしないほうだが、今回はこんなことを質問してみた。

「私は6月にシカゴ経由でオタワに行き会議(OLS2007)に参加しました。今日の講演はそのときの内容よりさらに新しく(2.6.22がリリースされていたことを指している)、しかも(話をしている)Jonathanと私の距離はとても近い。なんだか損をしている気がします。冗談はともかく、Kernel Reportが日本にいながら聞けることは素晴らしい。この機会を我々に与えてくれたことを心から感謝します。」

今回のセミナーは贅沢にも同時通訳がついている。英語でも聞ける内容だが、せっかく通訳の方があるのだからと日本語で質問した。文体が変なのは、同時通訳の人が訳しやすいように日本文を考えているせいで、訳しにくい部分は意図的に省略した形で通訳のタイミングまで考えてゆっくり発言している。

しかし、どうもJonathanの様子がおかしい。どうやらイヤホンを装着していなかったらしく、装着してからもうまく質問の英訳が聞こえていない様子だ。実は、この質問にはOLSに参加した人にしかわからないジョークが隠されている。それは、今回シカゴ経由でオタワに向かうユナイテッドの飛行機が悪天候により空港で5時間以上も待たされるという事態が発生している。そのことについて、OLS2007でキーノートスピーチを行ったJonathanが取り上げていて、「みんな遠くからよく来たね。特にシカゴ経由の人たち(笑)」というスピーチがあり、会場の1/4くらいでは大受けだった。当然、Jonathanはそのことを覚えているだろうから、質問が通じたら(他のOLS参加者と一緒に)笑ってもらえるはずだったが、反応がない。大いに気落ちしながらも、質問を続けた。

「私はひとつ質問があります。スライドの中にはContributorについて触れたものがありますが、あなたは日本からの貢献の現状についてどう評価し、将来にどう期待しますか?」

この質問はストレートだが、暗に「日本もっと頑張れ、ごらぁ」的なことをJonathanに言って欲しかった。この質問はちゃんと翻訳されて通じたようだが、Jonathanの回答は、今ひとつぼけていて、「それについては後でパネルセッションで話をしよう」的な内容だった。ありがとうございますと言って締めくくりたかったが、会場の人は質問がし終わったタイミングでマイクを持っていなくなったので、それもできなくて、質問しなければ良かったと思いつつ席に着いた。