初日にしてピーク

ホテルのロビーで武田君と会ったので、「よく眠れた?」と声をかけると以外な答えが返ってきた。

昨夜、発表の準備をしていたらPCがおかしくなり、なんとか復元ポイントへの回復ができたが、あまり眠られなかったというのだ。ブルースクリーンも見たという。「Windowsの起動画面がそのままずっと表示されて・・・」「初めてこんなの見ました・・・」

「よりによって」、それはこんなときに起きるのだ。症状を見たとき、「思わず空を見上げました」と言う彼の言葉とそのときの気持ちは2月に体験したものなのでよくわかる。ただ僕の場合は、事件が発生したのが飛んでいる飛行機の機内で、見上げた先に高度表示計があっただけだ。明日、国際会議で初めての単独発表という状況において、このエラーに遭遇した武田君に同情したが、自分のときと違い、単独でないから(半分はこうした場合に備えて出張にきたようなものだ)バックアップとして使えるPCも用意してある。

ところがこの話はそれだけでは終わらない。ホテルで呼んでもらったタクシーに乗り会場に到着してから、2コマ目の自分の発表に備えてキーノートを聞いていなかった武田君から一通のメールが入った。

バックアップマシンを立ち上げておいてください。あやしいです。

急いでバックアップPCを持って武田君が発表する部屋に向かったところ、彼は再度復元ポイントへの回復を実行していた。発表までもう10分も切っているのに。急ぎその横に自分のバックアップPCを置いて電源をいれて、起動した。

しかし・・・、

こいつが起動しない。(T_T)

今朝ホテルにいたときは確かに動いていたのだが、いつまでたってもWindows起動画面のままだ。武田君がうつろな表情で「僕のときと同じ症状みたいですね。うつったのかもしれません」と言う。いや、うつることはないだろうと思いつつも強制的に電源を落として再度起動するが、起動しない・・・。

とここまで書いていて、あまりにドラマチックなので自分でいやになりますが、これはすべて本当に起こったことなのです。さて、この後武田隊員の運命やいかに?

ということで今日は疲れたので続きはまた明日書きます。