ThinkPad X61の修理

ハードディスクの調子が悪くなったThinkPadは、その後ディスクの交換をしてから各種プログラムのインストールや設定を行い、ようやく使えるようになったのだけれど、ふと筐体を見ていて背面のところが歪んでいることに気がついた。バッテリーのすぐ上の部分だ。外から力がかかるところでもないのにどうして、いつから歪んでいるのかと思い、バッテリーを外してみたら、バッテリーと接している黒いフレーム状の部分に亀裂が入っているのに気がついた。普段はバッテリーが入っているわけだし、バッテリーの位置が動くことはないのだから、そんなところに亀裂が入るはずがないのだが。背面の歪みとあわせて考えると、どうも本体を組み上げたときに何らかの理由により無理な力がかかって、それが亀裂と歪みになったのではないかという仮説を考えた。近代的な工場で作られている(だろう)PCの生産ラインでそんなことが起こるとは考えにくいが、少なくとも使い始めてからの問題ということは思えない。

1月に購入したもので、まだ半年以上保証期間は残っているけれど、不具合に気がついた以上修理しないで使うつもりになれない(修理マニアとしては(笑))。ついこの前電話したばかりのサポートに電話をいれて、担当の方に相談してみた。オペレータの女性は「少しお待ちください」と言って、同じ型のモデルを持ってきて(きっと近くにThinkPadの倉庫があるに違いない)、バッテリーを外してみたようだ。「まれにパーツの模様をお客様のほうで亀裂と勘違いされる場合があるのですが、この部分はそのようなことはなさそうですね」と言う。該当するパーツは黒一色の薄いフレームのようになっている。僕が「この部分はユーザの操作で破損することはないと思われるので、考えにくいですが、製造工程上の問題ではないかと思います」と意見を伝えると、同意してもらえたので安心した。修理に出すとまた1週間とか場合によってはそれ以上使えなくなるので、「パーツだけ送ってもらうわけにはいきませんか?」と聞いてみたが、予想どおりそのようなことはできないようだ。だいたい、そのパーツは本体の上側(キーボードのほう)に回り込んでいるようで、交換するとしたら、かなり本格的に筐体を開かないといけなそうだ。

ということで、背に腹は代えられず(という例えはちょっと違うけれど)、引き取り修理を依頼して、今日ThinkPad X61は旅立ってしまった。やれやれ。