初めての交通違反

みなとみらいに車で買い物に出かけた帰り、歩行者のいない横断道路を通り過ぎて大通りに合流しようとしたら、ちょうどそこに通りかかった白バイのお巡りさんに「車を寄せなさい」と停められた。どうやら一時停止しなければならなかったらしい。

ボストンに住んでいた時にスピード違反でパトカーに追いかけられたことはあったけれど(テレビドラマや映画の通りでなかなか怖い)、日本で交通違反で検挙されたのはこれが生まれて初めてだ。よく人が切符がどうこうと話しているのを聞いても一度も違反をしたことがなかったので何のことかよくわからなかった。

免許証を提出して、返してもらうときに裏に「減点2」とか書くのかと思っていたらどうもそうではないらしい。免許証と一緒に切符?をくれるのかと思ったらそうでもないらしい。「点数」とか「切符」は電子化されたデータだったのだ。

罰金7千円也の様式をもらい、最後に様式にサインをして、人差し指に朱肉をつけて母音を押して終了となったが、「ありがとうございました」と言ってから、「あれ?ありがとうで良かったのかな」と思った。「ありがとう」というのは、ちょっと変な気がしなくもないが、「ごめんなさい」でもないだろう。まして、「ちくしょう、この野郎」とは言えない。ブリュッセルの警察で、盗難被害を届けたときは、約2時間かかって調書を作り上げたら、なんとなく現地の警察官と二人で立ち上がって握手をしたけれど、今回はそういう雰囲気ではなかった。

無事解放されたものの後ろにお巡りさんがいると、なんとなく発進しにくかったのだが、お巡りさんはなんと後ろから車の流れを見ながら、「さあどうぞ」みたいに誘導してくれた。「これは一種のアフターサービスか?」と思いながら、いつもよりかなり控えめにアクセルを踏んで現場をあとにした。(なんのこっちゃ)