発表準備

雑誌の記事や講演資料の準備をしていると、ある時点までくると「ここまできたらもう落とさない」と思えるところがある。執筆や資料作成の準備がある程度先が見えた状態で、そこまでくると結果のでき不出来はあったとしても提出できない(落とす)ということはないところだ。それは、仕上がっている分量の割合やその時点でできている内容には関係しなくて、ほとんど数枚しか書けてなくても大丈夫と思うこともあれば、いわゆるドラフトに相当するところまできて初めてそう思えるときもある。(自分の場合はどちらかというと前者のほうが多い)

11月21日に台湾で開催されるFreedomHEC Taipeiの講演資料について、今日やっと「ここまで来たら落とさないだろう」と思えるところまできた。発表まで5日、出国まで3日しかなくて、これはこれまでの自分の発表の中でもかなり厳しい。今回の資料は、TOMOYOキャラクターの生みの親である五十嵐さんと、社内で趣味でイラストを描かれている方の協力を得て、イラストを多用した内容になっており、そのイラストがあがってきたのが先週ということも関係している。

「ここまで来たら落とさない」にくるまでの間は、ずっと「ちゃんとできるだろうか(書けるだろうか)」「間に合うだろうか」ということを自問自答し続けるので、あまり精神的に良くないが、「ここまで来たら落とさない」以降はひたすら時間との戦いで、残れされた時間でどれだけ質を高められるかになる。準備をしている間は、いつも過去の自分の作業結果が、自分に対するプレッシャーとなる。今回の講演資料は、アジアの発表で、プロジェクトとしても自分としても初めての招待講演なので、どうしても聞きにきてくれた人に喜んで欲しいし、自分としてもこれ以上できないところまでやりたい。