台北到着

午後2時のEVA航空の便に乗り、現地時間午後5時に無事台湾に着いた。台湾は日本と1時間だけ時差があるからフライト時間は約4時間だ。

台湾の空港は妙に大きくてまずそれに驚いた。どうしてこんな小さな国にこんな大きな空港があるのだろう。とりあえずタクシーでホテルに向かうことにして、タクシー乗り場に向かった。出口のところにお兄さんが立っていて、「タクシーですか?」と聞く。「そうです」と答えると、「こっちです」と言って、すぐ出たところにある正規のタクシー乗り場を通り過ぎて(黄色いタクシーがたくさん停車しているのを通り過ぎる)、ちょっと奥の暗いところに誘導される。2月に行ったベルギーの時と全く同じで、もぐりのタクシーの客引きだ。

ベルギーの時も今回も、それがもぐりの違法タクシーであることはわかったのだが、かといって対処のしようがない(と思う)。別に襲われたり、荷物を盗まれているわけでもないから叫んで逃げたりするのもおかしい。「なんだか変だなぁ」と思いながら、武田隊員と一緒に荷物を持ちながら、お兄さんについていった。少し待っていると、「黒塗りのカーテンがついたベンツ」が、現れて、行き先を聞く前にとっとと荷物をトランクに入れてしまう。もうこれで逃げられない。見た目は普通の車で、タクシーのマークもライトもついてないが、乗り込んでみるともちろん車内にもメータはない。武田隊員に「もうこれでどこに連れて行かれても文句言えないね」としみじみ言葉を交わした*1

運転手の人は、基本的に発音の悪い人で、こちらの言葉も通じないが、相手の言っていることもさっぱりわからない。ホテルの名前を何回も言うけれど、こちらの言葉とかけ離れた地球外生命体のような言葉が返ってくる。でも車はとにかく走り出している。最後は、武田隊員が日本で印刷してきたホテルの名前が載っているプリントを渡してわかってもらえたが、ホテルの前に停車するまで、本当にわかっているか信じられなかった。

ホテルは結構空港から離れていて、道路が渋滞していることもあり1時間弱くらい乗っていた。代金は1200台湾なんとかで、これは日本円で4000円と少しくらいだ。ホテルのフロントのお姉さんは、若いのに日本語がとても上手だ。

*1:実際には文句を言おうと思ったら言えないことはない。