リサイクル

これまでいろいろなところで講演を行ってきた。TOMOYO Linuxに関して行った講演資料は、全てSourceForge.jpプロジェクトページに保存し、公開している。また、それに対する一種のインデックスとして、はてなのキーワードのページを更新し続けている。そこまでしても、実際にイベント終了後に資料を読みたい人がいるかどうかはわからない。下手をすると、一度も見られていない(笑)かもしれないし、いたとしてもごくわずかなのは間違いないが、今後も継続していきたいと思っている。

「セキュアOS」というテーマは同じでも、全く同じ講演はないから、結果として資料は毎回書き下ろしで、一度も使い回しをしたことはない。生産性はめちゃくちゃ低い。多少勿体ない気がしないでもないと思っていたら、Linux Foundation本家が動画のサイトを立ち上げた。

最初は、LinusやAndrewの講演ビデオを眺めていたが、そのうち「QuickTime Movieで作成した講演資料なら登録できる」ということに気がついた。で、FreedomHEC Taipei 2008の講演Linux Foundation Japan #8 Symposiumの講演について登録してみた。こんなところに勝手にあげて良いのかわからないが、一応Linux関係だから大丈夫だろう(笑)。アップロードした自分の講演資料を見ながら、「これって資料のリサイクルだな」と思うとなんだかおかしかった。

ところで、今回の動画公開に際してLinux Foundationでコンテンツの再編成が行われたようで、過去Linux Foundation Japanで公開されていた動画の大半はURLが変更になっているか、アクセスできなく(未登録)になっている。まあ、過去のイベントの資料へのリンクについて気にするのは、講演者くらいでそれもごく一部だからあまり影響はないかもしれないが、Linux Foundation Japan #8 Symposiumで、James Morrisがブログに記載していたことを思い出し、彼のために残念に思った。Linux Foundation Japanの小薗井さんに、「同じURLにはできないのですか?」と質問したところ「CMSが変わってしまったので残念ながら」という返答がきた。