新しい時代

通勤途中の東海道線の車中で、iPhoneでニュースを読んでいたら、WikipediaiPhoneクライアントが出たことを知った。川崎駅を過ぎる頃にはもうAppStoreからアプリケーションをインストールして、Wikipediaを読んでいる。起動すると、"Today's Featured Article(今日のお勧め記事)」が表示されるのはなかなか心憎い設計だ。画面上部には検索キーワードの入力欄がある。"Galileo"で検索すると、昨日見たばかりの記事が表示され、思いつくがままにリンクをさまよった。WikipediaはもちろんSafariでも読むことができるが、文字の大きさなど専用に作られていて読みやすい。

Wikipediaというシステムが成り立っているということは素晴らしいことだと思う。それを、いつどこでも読むことが眺めることができるのも素晴らしい。ただ読めるだけでなく、こんなに簡単に快適に読めるようにしてくれるiPhoneも素晴らしい。「悪貨は良貨を駆逐する」というけれども、これからは良いものが集まり、つながるということも少しずつ進んでいくんじゃないだろうか。それを新しい時代と呼ぶならば(少し大げさだけれど)、新しい時代はもう始まっていて、見える目を持っている人には見えている。

iTunesのシェアが25%を超えたというニュースがあった。Compact Discというメディアは、これから徐々に姿を消していくのだろう。Wikipediaによるとソニーがデモを行ったのが1976年、詳細な技術規格が発表されたのは1979年で、まだたった30年前のことだ。