気になる電話の話

もう数週間も以前のことだが、自宅にいるときに気になる電話があった。

「もしもし、Hさんの携帯でしょうか?」
「はい、Hですが、これは固定電話ですよ。
(ちょっとあわてた様子で)「す、すみません。失礼しました。」
「いえいえ・・・。」
「失礼します。」
「え?」
(ガチャ)
「もしもし、もしもし・・・」(よくドラマにある光景)

電話の声は若い女性で、よくある勧誘系の電話とはあきらかに違っていた。番号も通知されていた。

その後、少し電話機のそばにいたけれどももう電話はかかってこなかった。いろいろ考えた(というか考えさせられた)。

「もしかして、何かの都合によりどうしても携帯電話にかけなければならなかったのかな?」とか*1
「本当は勧誘の電話であてずっぽうに名前を言ったのかな」とか。でもいくら考えてもわからなかった。

とても気持ち悪いので、10分くらい後に着信履歴に残っていた番号に(番号通知で)かけてみたけれど、つながらなかった(つながって、すぐ切られたような感じ)。
しつこくかけると、こっちが迷惑行為になるので(涙)で、もうそのまま忘れることにした。でも、あまりに奇妙な電話すぎて、忘れられない・・・。何週間も前の出来事なのに、今も時々そのときのことを思い出す。そして、「もしかして、自分が固定電話ですと言ったことが、相手を何か傷つけたのだろうか」と考える。自分は、どうして、あのときただ黙って、「はい、Hです」と言わなかったのだろう・・・。もっとも、実際にそう言ったとしても、その後どうなるというものでもないのだけれど。

それにしても一体ぜんたい何の電話だったんだろう。

*1:本当にそうだったなら、携帯の番号を教えてあげても良かったのだけれど(固定電話で)。