「メイド・イン・ジャパンは生き残れるか?」を見て

先日、「日本製TV 米で苦戦」という記事を書いたが、1月24日その内容に関連するNHKスペシャルを見た。番組では、東芝Cell REGZAの開発の様子などのエピソードを軸に、日本製のテレビ産業がかつてのシェアを失いつつある現状をテーマとしてとりあげていた。

番組を見て感じたことは、この分野における日本の衰退は一時的なものではなく構造的なものであるということ。技術革新の結果、日本の強みが強みとして通用しにくくなったこと、苦労して強みを出してもそれを維持することが難しくなっている。

この状況は数年前から顕著になっていて、ソニーに勤める知人は、「あと数年したら日本の家電メーカーの大半はいなくなっているかもしれない」と言っている。

時代に即したコア・コンピタンスがなければ、知人の予想は現実のものとなるかもしれないと思う。今こそ、本当にコア・コンピタンスが必要とされる時代だ。時代が変わった以上、今までのやり方を続けていて良いはずがないという意味で、それは必ずしも家電業界に限らない。

今夜0:40に再放送がある。