Windows環境追放計画

自分が勤める会社では、Microsoft ExchangeサーバとInternet Explorer限定の社内システムがあるため、Windowsがないと生活することができなくなっている(勿論その他に、「日本の会社標準仕様」であるMicrosoft謹製Word, Excel, PowerPointが必須であるのは言うまでもない)。

2年くらい前、せっせと海外で発表(普及)活動をしていたときにiMacの23インチを買ってもらったので、VMware Fusionを使ってWindowsから引っ越ししようとしたところ思わぬ伏兵がいた。IP電話だ。会社では、IP電話を導入していて、SIPのクライアント(勿論Windowsのみ対応)がないと電話が使えない。仮想化環境に閉じ込めたWindowsで試したみたところ、頻繁に通話が途切れてしまい実用にならない。そこでくじけてから、ずっとiMacは「無駄に画面が広い」ファイルサーバと化していた。

その後、IP電話については、携帯電話と共有できるデュアルフォンを利用できるようになったので、二度目の脱Windows機運が高まった。ところが、そこでまた新たな問題が発覚した。それは「キーボードの日本語入力」だ。Macのキーボードは特殊で、日本語キーボードはWindows用の106キーボードとは互換がない(互換がないからうごかん)。そこで、「英語キーボードなら何とかなるんじゃないか?」と思って、英語キーボードを買っていたのだが、いろいろやってみた結果、日本語のON/OFFをうまく切り替えることができず、挫折した。もっともこれについては、「Macのキーボードをそのまま仮想化されたWindowsで使えるようにする」という素晴らしいソフトがあったのでそれを購入すれば解決するのだけれど、「なんでそんなソフトをわざわざ購入しなければならないんだ」という抵抗があり、それを乗り越えることができず(価格的には2,000円もしないのだが、気持ちの問題として)、そこで再び冬眠していた。

それから長い年月が流れた。いつしか、VMware FusionVMware Fusion 2となり、なんとVMware Fusion 2には、Macの「コマンド+スペース」を「半角/全角」に割り当てる機能が追加されていた(素晴らしい!)

かくして、最初の構想から長い年月を経て、iMacは巨大な鏡台風*1ファイルサーバからメインのデスクトップマシンになりあがるかもしれない。

*1:使っている人はわかると思うが、ディスプレイは妙に光沢があって、いろいろなものが映り混む。