エアコンの故障

昨年、リビングのエアコンが故障して買い替えたが、もう1台あるエアコンがある日突然動作しなくなった。三菱重工の「ビーバーエアコン」のシリーズで、とても長く利用している。修理の連絡のために保証書を探してみたら、なんと13年前の製品だった。

このエアコンは見た目が地味で、とりたてて便利な機能があるわけではないが、スイッチを入れるとすぐに冷風がでてくる。それはエアコンとしてはとても大切なことだということを、取り付けてくれた工事の方に教えてもらった。実際、それより遅く購入したダイキン製のエアコンは10年も経つ前に何度も故障し、今はもう買い替えてしまった。

ダイキンのエアコンを買い替えたときに、工事の人と話をしていたら「最近のエアコンは省エネ対応で、インジケータが減って修理が大変なんですよ」と言っていた。爪に灯をともすように省エネに邁進する結果、インジケータ類が減っているということだ。今回壊れた我が質実剛健ビーバーエアコンは、すごく唐突かつ無骨なインジケータがついていて、そこに「59」という謎の番号が表示されていた。謎の番号に対応する不具合は、ガスが足りなくなるか基板の故障ということだったが、実際に保守の方に見てもらうと、「ガスは漏れてませんね。普通は漏れないんですよ。ガス圧も計ってみましょう。うん、これはちょうど良い圧力ですね」と、まずガスについては問題なくほめられた。保守の方は、エアコンを連続運転モードにして、室外機の蓋やらカバーやらを外して、テスターでそこかしこの電圧(電流?)を計っていたが、その最中にファンが止まって、めでたく(本当はめでたくない)故障を立証することができた(修理愛好家としては、修理にきてもらって現象が再現しないことほど恥ずかしいことはないのだ)。写真は撮らなかったが、室外機の蓋を外したところには、かなりでかい基盤が2枚あって、その2つを交換しなければならない(かつ交換したら多分動く)と言う。

ここから修理の醍醐味で、内心どきどきしながら「おいくらでしょうか?」と尋ねると、「事務所に電話してみます」と言って確かめてくれたが、なんだかんだで3万5千円コースだ(うち6000円は出張点検ダイキン、でなくて代金)。

自分としては、漫画のタイトルではないが、「修理やる気まんまん」だったのだが、いつもするように「修理したほうが良いでしょうか?」と意見を聞くと、「基板を交換したら多分動くと思いますが、10年以上経過しているので他が故障するかもしれません」と案外弱気な発言だった。こちらとしては、もちろんそのリスクは知っているし、そうなった場合にもメーカや修理の方を責めるつもりは毛頭ないのだが、なんだか残念な気がした。

ということで、ジャパネットたかたの冊子や、今朝の新聞に入っていたチラシやらを持って、港北ニュータウンのノースポートに行って、エアコンがいくらぐらいするのか見に行ってきた。結論から言うと、6畳間用のエアコンであれば5万円も出せばそこそこのものが買えて、消費電力もかなり改善されているらしい。フィルタの掃除機能がついていると7万円以上が普通だ。しかも、今ならエコポイントもある。自分としては、どうにもならなくなるまで使いたいほうだが、事此処に及んであきらめた。新しく買ったエアコンは富士通製で、日立製のステンレスを使った製品とどちらにするか悩んだが、最終的には本体と室外機がコンパクトなところを買って選択した。

自分は電気製品を選ぶのは好きな方だが、エアコンの購入は似たようなものがやたら多くて、つまらない上に疲れる。本当は、いろいろな電気店のチラシを見比べて最安のものを選べば良いのかもしれないが、1件見るだけでもうお腹いっぱいだ。ということで、やることがやまもりなのに、貴重な土曜日の半日をエアコン探しに費やしてしまった。