Wiiがフリーズした

数年前に購入したWiiが何か変だと思ったら、赤いランプが点灯しているせいだと気がついた。通常スタンバイ時の色を覚えていないが、赤い色でなかったのは確かだ。案の定、電源が入らないし、何をしても反応しない。Google先生に聞いてみたら、結構よくある故障のようで、「電源を含めた全てのコードを外してしばらく放置すると回復した」という報告が多数見つかった。

早速自分もやってみたが、残念ながら状況は変わらない。そこで、サポートに電話してみた。状況を説明すると、サポートの担当者は「それは本体がフリーズしていると思われます」と神託を告げた。「フリーズするなんて、コンピュータみたいだな」と思ったが、もちろんWiiは立派なコンピュータだから、フリーズしてもおかしくない。Wiiにはフリーズする権利があるのだ。でも、普段PCを使っていない人が電話したら、きっと「フリーズ」と言われてもぴんとこないだろうなと思った。

担当者は対処として「本体のケーブルを一度全て外してください」と言ってきた。それは予想どおりだったが、「念のためにACアダプタもコンセントから抜いてください」と言う。あんまり関係ないような気はしたが、病院に言ったら医者の指示に従うように、サポートに電話をしたら担当者の指示に従わなければならない。そのとおりにした。「放置」する間は、特にお互いに話すことがないので、なんだか変な感じだ。「鳩山政権はどうなるでしょうね」とか聞いてみても相手が困ると思い、「こういう故障はよくあるのでしょうか?」と当たり障りのない質問をしてお茶をにごした。

結論から言うと、ACアダプタのコンセントを抜いてみても結果は変わらなかった。担当者は軽いとまどいを見せていたから、多分これまではこの対処で解決した例が多かったのだろう。「そうすると、もう修理に出すしかありませんね」と、助け舟?を出した。修理の期間は通常で2週間だが、年末年始なので3週間くらいかかるかもしれないと言う。お約束ということで、「修理費用はどのくらいでしょうか?」と聞いてみたら、予想した通りで「申し訳ありませんが、こちらでは修理費用についてお答えすることができません。もし修理に出すにあたり概算見積もりが必要な場合には、修理センターのほうに直接ご連絡いただく形になります」との回答が返ってきた。修理のシステムを考えると、リーズナブルな答えだが、きっと「それでは困る」と怒る顧客もあるだろうなと思った。

かくして、年末という変なタイミングでフリーズして再起不能になったWii君は梱包されて近所の郵便局に持ち込まれ、京都にある任天堂の修理センターに発送された。少し迷ったが、まあACアダプタの故障ではないだろうと根拠なく考え、本体のみ送ったところ、送料は700円だった。