RT106キーボード

10数年同じキーボードを使い続けている。勿論使っているPC本体はその間何台も入れ替わった。本体を変えてもキーボードだけは同じものを使っている。そのキーボードはDECブランドのRT106キーボードだ。キー配列と少し重めのタッチ、全体の質感が素晴らしくて、自分にとってこれまで出会った最上のキーボードだ。途中Happy Hacking Keyboard(初代)も使ったが、RT106から乗り換える気はしなかった。一時期Microsoftの巨大なNatural Keyboradにはまったが(手をホームポジションに置いた状態からの指先の移動量が極小で慣れると癖になる)、キータッチは雑だし質感はお粗末だったのを覚えている。

10年以上も使っていると、埃もたまるし、時にはお茶やコーヒーを飲ませたりもする。最近さすがに調子が悪くなって、変換キー等一部のキーがstickyになってしまった。仕方なく保管してあった未使用のキーボードを出して使っているが、どうも調子が出ないので、キーボードを分解して掃除してみた。中を開けてみて改めて思うのだが、ものすごく手間暇かけて作っている。キーは分厚い金属の板に固定されていて、ネジだけで20本以上もあるし、シフトキーやスペースキーは押下される頻度が多いためかキー自体のバネだけでなく、金属製のスプリングが補強されている。キートップの形状や輪郭の微妙なラウンド、素材や質感、キートップの印字、どれをとっても今のキーボードとは比較にならない。「もうこんなキーボードは二度と手に入らない。何故予備を買っておかなかったのだろう」と思う。Googleで探すと他にもRT106ファンがいた。

http://xylocopal.exblog.jp/165514/ (暇人閑居日誌)

後継のRT109というモデルなら今も手に入るようだ。しかも安い。RT106を使い慣れているとRT109はどこか軟弱な気がするのだが、ちょっと探してみようか。